「最近、やる気が出ない…」
「疲れやすくなった…」
「昔に比べてイライラしやすい…」
そんな不調を感じていませんか?
年齢を重ねると、仕事や育児の疲れがたまりやすくなります。しかし、それが単なる疲労ではなく 「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症)」 によるものかもしれません。
本記事では、LOH症候群のセルフチェック方法や診断の流れについて詳しく解説します。
LOH症候群の主な症状
LOH症候群は、男性ホルモン(テストステロン)の低下によってさまざまな症状を引き起こします。具体的には、次のような症状が挙げられます。
精神的な症状
- やる気が出ない
- うつっぽい気分が続く
- イライラしやすい
- 集中力の低下
- 不安感が強くなる
身体的な症状
- 慢性的な疲労感
- 筋力や持久力の低下
- 性欲の減退
- 体脂肪の増加(特にお腹周り)
- 睡眠の質の低下
自律神経の乱れ
- 動悸や息切れを感じる
- 発汗異常(汗をかきやすい、または汗が減る)
- ほてりやのぼせ
こうした症状が 複数該当する 場合、LOH症候群の可能性があります。
5分でできるLOH症候群セルフチェック(ADAM問診票)
以下の質問に 「はい」 で答えた数をカウントしてみてください。
- 性欲(リビドー)が低下したと感じる
- 体力や持久力が低下したと感じる
- 筋力が低下したと感じる
- 身長が低くなった
- 生活の楽しみが減ったと感じる
- もの悲しさや怒りっぽさを感じることが増えた
- 勃起の強さが弱くなった(または頻度が減った)
- スポーツや運動をする能力が低下した
- 夕食後に眠くなることが増えた
- 仕事のパフォーマンスが低下したと感じる
結果の目安
- 3個以下:心配なし。ただし、生活習慣を整えることを意識しましょう。
- 4個以上:LOH症候群の可能性があります。特に①または⑦に「はい」がある場合は、医療機関での検査をおすすめします。
※このセルフチェックはあくまで スクリーニング であり、確定診断ではありません。気になる場合は専門医に相談しましょう。
LOH症候群の診断方法
「セルフチェックで当てはまる項目が多かった…」 そう感じた方は、医療機関での検査を検討しましょう。
診断の流れ
- 問診・症状のヒアリング
- ADAM(Androgen Deficiency in Aging Males)問診票を用いたチェック
- 医師による症状の聞き取り
- 血液検査
- 総テストステロン値の測定(8ng/dL以下はLOH症候群の可能性大)
- 遊離テストステロン(活性型ホルモン)の測定
- 他の疾患との鑑別診断
- うつ病や甲状腺機能低下症など、類似した症状を持つ疾患との区別
どの診療科に行けばいいの?
LOH症候群の診断を受けるには、以下の診療科がおすすめです。
- 泌尿器科(男性ホルモンを専門に扱う)
- メンズヘルスクリニック(男性特有の健康問題に特化)
- 内科(一般的な健康診断と併せて相談可能)
「病院に行くのはちょっと抵抗がある…」という場合は、 健康診断のオプションでテストステロン測定ができるか確認してみるのも一つの方法です。
まとめ
LOH症候群は「ただの疲れ」や「ストレスのせい」と見過ごされがちですが、 適切に診断し、生活習慣を改善することで対策できます。
まずはセルフチェックを試し、自分の状態を把握することが大切です。
「最近、調子が悪い」と感じるなら、 まずは食事・運動・睡眠の見直しを始めてみましょう。それでも改善しない場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
次回の記事では、LOH症候群の具体的な改善方法について詳しく解説しますので、ぜひチェックしてください!
コメント