「最近、なんだか疲れが取れない」
「やる気が出ない」
「イライラすることが増えた」
そんな症状に心当たりはありませんか?
もしかすると、それはLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症)かもしれません。LOH症候群は、男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下することで、心身にさまざまな不調が現れる状態です。特に30代以降の男性は、仕事や育児のストレスによってホルモンバランスが乱れやすく、注意が必要です。
本記事では、LOH症候群の症状や原因、そして今日からできる対策について詳しく解説します。
LOH症候群とは?
LOH症候群(Late Onset Hypogonadism)は、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどが原因で男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下することで起こる症状の総称です。一般的には40〜50代以降に多いとされていますが、最近では30代から症状が出るケースも増えています。
テストステロンは、筋肉や骨の健康維持、メンタルの安定、性欲の維持など、男性の活力を支える重要なホルモンです。これが減少すると、さまざまな体調不良が現れます。
LOH症候群の主な症状
LOH症候群の症状は多岐にわたりますが、特に次のようなものがよく見られます。
1. 疲れやすい・倦怠感
「しっかり寝ても疲れが取れない」「常にだるい」と感じるのは、テストステロン低下のサインかもしれません。
2. やる気が出ない・集中力の低下
仕事や家事に対する意欲が減ったり、集中力が続かないと感じることが増えたら要注意です。
3. 気分の落ち込み・イライラ
ストレス耐性が低下し、ちょっとしたことでイライラしたり、気分が落ち込むことが増えるのもLOHの特徴です。
4. 筋力の低下・体脂肪の増加
テストステロンは筋肉を維持する働きがあるため、低下すると筋力が落ち、代謝が下がることで脂肪がつきやすくなります。
5. 性欲の低下
「最近、なんとなく性欲が減った」と感じるのも、ホルモン低下の可能性があります。
これらの症状が複数当てはまる場合、LOH症候群の可能性を考えてみましょう。
LOH症候群の原因
LOH症候群は、主に次のような要因によって引き起こされます。
1. 加齢によるホルモン低下
テストステロンは20代をピークに少しずつ減少していきます。特に30代後半から顕著に低下し、体の不調につながることがあります。
2. ストレスの影響
仕事や育児のストレスが多いと、ストレスホルモン(コルチゾール)が増加し、テストステロンの分泌を抑制してしまいます。
3. 不規則な生活習慣
- 睡眠不足 → 睡眠中にテストステロンが分泌されるため、不足するとホルモンバランスが崩れやすい。
- 運動不足 → 筋トレはテストステロンを増やす効果があるため、運動不足は逆にホルモン低下を招く。
- 食生活の乱れ → 亜鉛やビタミンDなど、テストステロン生成に必要な栄養が不足すると、ホルモンが減少する。
LOH症候群の予防と対策
LOH症候群は、日々の生活習慣を改善することで予防・改善が可能です。
1. 運動でテストステロンを増やす
- 週2〜3回の筋トレを習慣に(スクワット、腕立て伏せ、デッドリフトなど)
- 通勤時に一駅分歩く、階段を使う
- 子どもと一緒に遊ぶついでに運動する(鬼ごっこ、サッカーなど)
2. 良質な睡眠を確保する
- 寝る1時間前にはスマホを見ない
- 寝る前にストレッチや軽い読書を取り入れる
- 週に1回は「早寝デー」を作る(22時までに寝る習慣)
3. 食生活を見直す
- 亜鉛を含む食品(牡蠣・ナッツ・赤身肉)を意識的に摂る
- ビタミンDを含む食品(卵・鮭・キノコ類)を摂取
- コンビニで選ぶなら「ゆで卵+サラダチキン+ナッツ」
4. ストレスを減らす工夫
- 深呼吸や瞑想を1日5分行う
- 週に1回は趣味や好きなことをする時間を作る
- 家族との会話時間を意識的に増やす
5. 必要に応じて医療機関を受診
「何をやっても改善しない」「明らかに体調がおかしい」と感じたら、泌尿器科やメンズヘルスクリニックでホルモン検査を受けるのも一つの方法です。
まとめ
LOH症候群は、30代でもストレスや生活習慣の影響で発症する可能性があります。「なんとなく調子が悪い」と感じるなら、まずは日々の生活を見直してみましょう。
運動・睡眠・食事を整えることで、テストステロンの低下を防ぎ、活力のある毎日を取り戻せます。「いきなり完璧を目指す」のではなく、できることから少しずつ取り入れてみてください。
次の記事では、「LOHのセルフチェック方法」についてまとめています。気になるパパはぜひチェックしてください!
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